中部地方のとある学校。 その校舎の裏手には、既に使用されなくなって久しい木造の旧校舎がある。 昔、女子校だったこの学校の名残りを思わせる旧校舎だが、現在は一部が残るだけとなり、耐震等の理由から立ち入り禁止となっていた。
ある日、男子が数人集まり、校舎裏でボール遊びを始めた。 しばらく遊んでいるうち、加減を間違えたボールが勢い良く飛んで、旧校舎の方へ行ったかと思うと、消えてしまった。 どうやら、開いた2階の窓から校舎内に入ってしまったらしい。 閉め切りの旧校舎が、何故その窓だけ開いてるのか不思議だったが、ボールを飛ばしたA君が、中に入って取りに行くコトになった。
人気の無い校舎へ入るのは、気味のいいモノではなかったが、夕暮れ時とはいえ日はまだ明るい。 A君は、ボールを求めて、2階へと上がって行った。 たしかここだナっと思う教室の引き戸を開け、入ってみると、そこには古びた木製の机が整然と並んでいる。 そして奇妙なコトに、それぞれ机の上に空のコップが置いてある。 「なんだこれ」っと思いながら、前を見ると、一ヶ所窓が開いている。 「ここから入ったのか」 A君は、机の間をぬって探すのも面倒なので、四つんばいになり顔を下にして、床を見渡すコトにした。
ほどなく、ふたつ先の机の下にボールを見つけたA君は、そのまま這って進み、ボールを手にした。 そして、帰ろうとしたその時、もうひとつ先の机の下に、足があるのに気がついた! 「ええ!?」 どう見ても、人の足。 黒色のスカートで椅子に座り、白いソックスをはいた足が、そのスカートから出ている。 視線を横に移すと、横の机からも、また他の机からも、黒いスカートと白いソックスの下半身が、目に入る。
「これは、マズいモノを見ちまった!」 早くここから立ち去りたいA君だったが、立ち上がって上半身を見てしまうと、もっとマズいコトになりそうな気がしてならない。 A君は、いち早く逃れたい気持ちを抑えて、四つんばいの姿勢のまま後ずさりを始めた。 ゆっくり…ゆっくり…。 ようやく、入り口にたどり着き、一目散に外へと駆け出した。 その駆け出す瞬間、教室の中がちらっと見えたが、そこには、上半身の姿は無かった。
後になってわかったコトがある。 その昔女子校だった頃、学校催の旅行中、バスが崖から転落する事故が起き、そのバスに乗っていたひとクラスの女子生徒全員が、被害にあった。 きちんと座っていた女子生徒たちは、上半身に致命傷となる酷いケガを負い、そのかわり、下半身は殆ど無傷だったそうだ。
※なると注 書いてたら長くなったんで、途中短縮、はしょってるトコもあります。 稲川口調じゃない、なると型文章になっちゃってますが、どうでしょう (^0^)/ 伝わるといいんだけど、ちゅうコトで、また次回。